
フッカー望遠鏡
100-inch Hooker Telescope, Mount Wilson Observatory
口径 2.5 m の鏡で、30 年にわたり世界最大だった反射望遠鏡
- 年代
- 1917年
- 場所
- ウィルソン山天文台(アメリカ、カリフォルニア州)
しくみと歴史
カリフォルニア州のウィルソン山天文台にある、口径 100 インチ(約 2.5 m)の反射望遠鏡である。天文台を率いたジョージ・エラリー・ヘールが 1906 年に計画を始め、ロサンゼルスのジョン・フッカーの 4 万 5000 ドルの寄付で、重さ 4.5 トンのガラスの円盤をフランスのサン=ゴバンの会社に注文した。円盤は 1908 年にパサデナに届き、天文台の工房で磨かれた。
設計と建設は 1910 年から 1918 年にかけて行われ、主任設計者はフランシス・ピーズだった。鋼の骨組みの筒を、長方形の大きな枠(ヨーク)が両側から支える。重さ 87 トンの望遠鏡の大部分は水銀に浮かべた 2 つの鋼の筒が受けるので、筒の端を片手で押すだけで全体が回る。部品を山へ運ぶため道を広げ、最後はラバの力も借りた。1917 年 11 月 1 日に初めて星の光をとらえ、1948 年にパロマー山の 5 m の望遠鏡ができるまで世界最大だった。1923 年 10 月、ハッブルはこの望遠鏡で撮った写真から、アンドロメダ星雲の中で最初のケフェイド変光星を見つけた。