
HP-65 プログラム電卓
Hewlett-Packard HP-65 programmable calculator
磁気カードにプログラムを記録できた、手のひらほどの電卓
- 年代
- 1974年
- 場所
- アメリカ(ヒューレット・パッカード)
しくみと歴史
ヒューレット・パッカードが 1974 年に出した、手に持って使えるプログラム電卓である。スミソニアン航空宇宙博物館の所蔵品は、長さ 15.2 cm、幅 7.6 cm、厚さ 3.8 cm。100 行までのプログラムを書き込めた。表示窓の下の読み取り口に細い磁気カードを通すと、プログラムをカードに記録したり、カードから読み込んだりできた。航空宇宙博物館は、磁気カードでプログラムを扱えた最初の手持ちの関数電卓と説明している。1975 年のアポロ・ソユーズテスト計画では、NASA がランデブーと誘導の式を書き込み、宇宙船の誘導計算機が故障したときの予備として持たせた。
ロスアラモス国立研究所のミッチェル・ファイゲンバウムは、1974 年 12 月、初めての自分のプログラム電卓として HP-65 を手に入れ、微分方程式を解く手順などを自分で作った。1975 年 8 月、この電卓での計算から、周期倍分岐の分かれ目の間隔が縮む割合が約 4.669 であることを見つけた。電卓の精度の限界で、それより細かい桁は求められなかった。