ローウェル天文台の 24 インチ屈折望遠鏡(画像生成 AI で描いたイメージ)
画像生成 AI で描いたイメージ

ローウェル天文台の 24 インチ屈折望遠鏡

The 24-inch Clark refractor at Lowell Observatory

スライファーが銀河の近づく速さや遠ざかる速さを測った望遠鏡

年代
1896年
場所
アメリカ、アリゾナ州フラッグスタッフ

しくみと歴史

アメリカのアリゾナ州フラッグスタッフにあるローウェル天文台の、口径 24 インチ(約 61 cm)のレンズを使う屈折望遠鏡である。天文台を開いたパーシヴァル・ローウェルが 1895 年にアルヴァン・クラーク・アンド・サンズ社に注文し、1896 年 7 月に鉄道で運ばれてきた。同じ年の 12 月から数か月メキシコに移されたのち、1897 年 4 月にフラッグスタッフへ戻った。ドームは地元の自転車修理店のサイクス兄弟が造った、木の建物である。

1912 年 9 月、天文学者ヴェスト・スライファーは、この望遠鏡に付けたブラッシャー製の分光器で、アンドロメダ星雲の光を写した。その年の暮れまでに撮った写真のスペクトル線のずれから、星雲が秒速およそ 300 km で近づいていると結論した。その後、多くの渦巻き星雲が遠ざかっていることを測り、宇宙の膨張の発見の手がかりを作った。1960 年代には、アポロ計画のための月の地図づくりにも使われた。2014 年から 2015 年に大きな修復を受け、いまは天文台の見学の目玉になっている。

出典

  1. Lowell Observatory Archives: 24-inch Clark Telescope
  2. Lowell Observatory: The Unique History of the Clark Telescope
  3. V. M. Slipher, The Radial Velocity of the Andromeda Nebula, Lowell Observatory Bulletin 2 (1913), 56-57

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