
マイケルソンの調和解析機
Michelson's harmonic analyzer
80 個の波を歯車とばねで足し合わせる、計算の機械
- 年代
- 1898年
- 場所
- シカゴ
しくみと歴史
アメリカの物理学者アルバート・マイケルソンが、同じシカゴ大学のサミュエル・ストラットンとともに、1898 年に発表した計算の機械である。周期の違う波を何十個も足し合わせて 1 本の曲線を描き、逆に曲線を波の成分に分けることもできる。ケルヴィン卿の潮汐の機械が縄と滑車で成分を足し合わせたのに対し、マイケルソンは、ばねの力を足し合わせる仕組みにした。
まず 20 個の波を扱う機械を作り、およそ 1 年後に 80 個の機械を作った。歯車がそれぞれの周期の動きを作り、てこで振幅を決め、ばねで足し合わせた動きがペンを動かす。製作はシカゴのガートナー社で、売れた台数は少なかった。ロンドンの科学博物館は 1904 年に 80 個の機械を手に入れ、のちに航空機会社デ・ハビランドや海軍の研究所が曲線の解析に使った。大きさは長さ約 1.2 m、奥行き約 0.9 m である。イリノイ大学に残る 1 台は、のちに教材として使われるようになった。
この器具が出てくる公式
出典
- Science Museum Group Collection: Michelson 80-Element Harmonic analyser (1904-75)
- A. A. Michelson and S. W. Stratton, A New Harmonic Analyzer, American Journal of Science 5 (1898), 1-13
- W. Hammack, S. Kranz, B. Carpenter, Albert Michelson's Harmonic Analyzer (Articulate Noise Books, 2014)