ティコ・ブラーエの壁面四分儀(画像生成 AI で描いたイメージ)
画像生成 AI で描いたイメージ

ティコ・ブラーエの壁面四分儀

Tycho Brahe's mural quadrant

壁に据えた大きな真鍮の円弧で、子午線を通る星の高さを測った

年代
1582〜1595年ごろ
場所
ヴェン島のウラニボリ(デンマーク)

しくみと歴史

ティコ・ブラーエが、ヴェン島の天文台ウラニボリの 1 階の部屋に据えた、星の高さを測る大きな四分儀である。1582 年に作られ、1595 年ごろまで同じ場所で使われた。真鍮の 4 分の 1 の円弧を、南北の向きにぴったり合わせた壁に固定してある。半径はおよそ 2 m あった。

星や太陽が子午線を通る瞬間に、壁の向こうの開口部を見通して高さを測った。壁に固定してあるので、動かす装置よりも揺れにくく、ティコの道具の中でも最も精密だった。誤差はおよそ角度の 0.5 分から 1 分で、望遠鏡の無い時代としては際立っていた。円弧の内側の壁には、ティコの等身大の肖像と天文台の様子を描いた壁画があった。

ティコは 1598 年の『天文学の機械の復興』に、この四分儀の銅版画を載せた。ティコの観測の記録は、のちにケプラーに引き継がれた。

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