生涯
紀元前 490 年ごろ、南イタリアのギリシア人の町エレアに生まれた。父はテレウタゴラスと伝わるが、生涯について確かなことは少ない。エレアで哲学者パルメニデスに学び、その弟子で友人になった。パルメニデスは、ありのままの世界は 1 つで、動きも変化もありえないと説いた。
ゼノンは、多くのものがある、動くものがある、と考えるとかえって矛盾が起きることを示す議論を作り、師を弁護した。紀元 5 世紀のプロクロスによれば、その本には 40 の逆説が収められていた。本は残っていない。アリストテレスは『自然学』で、運動についての 4 つの議論を伝えている。のちに「二分法」「アキレス」「矢」「競技場」と呼ばれるものである。
プラトンの対話篇『パルメニデス』は、40 歳ほどのゼノンが、65 歳ほどのパルメニデスと共に大パンアテナイア祭のアテナイを訪れ、若いソクラテスたちに自分の本を読み聞かせたと描く。プラトンはゼノンを、背が高く見目のよい人と書いている。この訪問が本当にあったかどうかは分かっていない。ゼノンが故郷の僭主を倒そうとして捕らえられたという、ディオゲネス・ラエルティオスの伝える話は、信頼できないとみられている。
関わった公式1
出典
- MacTutor History of Mathematics: Zeno of Elea
- Plato, Parmenides 127b-d (H. N. Fowler trans., Perseus Digital Library)
- アリストテレス『自然学』第 6 巻 第 9 章(内山勝利 訳『アリストテレス全集 4』岩波書店、2017)
