
しくみと歴史
フランシス・ゴルトンが自分で設計し、1873 年にロンドンの器械商ティズリー・アンド・スピラーに作らせた装置である。ゴルトンの板とも呼ばれる。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのゴルトン・コレクションに残り、大きさは 36 cm × 29 cm、厚さ約 5 cm ほど。散弾の鉛の玉を入れた丸い箱が付いている。
前面にガラスをはめた薄い箱で、上の漏斗から落ちた玉は、互い違いに並んだ釘に当たるたびに右か左にそれ、下の細い仕切りにたまる。1 つ 1 つの玉の行き先は決まらないのに、たまった玉の山は、真ん中が高く両側へなだらかに低くなる。ゴルトンは 1889 年の『自然的遺伝』でこの装置を説明し、小さな偶然が積み重なると誤差の法則の曲線が現れることを示した。名は、さいころの 5 の目のような互い違いの並び(クインカンクス)にちなむ。
この器具が出てくる公式
出典
- UCL Science Collections: Quincunx (1873, Tisley and Spiller, LDUGC-063)
- F. Galton, Natural Inheritance (Macmillan, 1889), chap. V