
イブン・サフル『燃える道具について』の写本
Manuscripts of Ibn Sahl's On the Burning Instruments
屈折の規則とレンズの形を書いた論考を伝える 2 つの写本
- 年代
- 984年ごろの著作
- 場所
- ダマスカス、テヘラン
- 人物
- イブン・サフル
しくみと歴史
984 年ごろにイブン・サフルが書いた、燃える鏡とレンズの論考を伝える写本である。ダマスカスとテヘランの図書館に、イブン・サフルの燃える鏡の論考とされる写本が 1 つずつある。目録の情報だけから、2 つは同じ本の写しと考えられていた。
1990 年、科学史家ロシュディ・ラーシェドが、そうではないことを示した。2 つは論考の別々の部分を写したもので、重なる文は無い。ダマスカスのザーヒリーヤ図書館の写本(4871 番)は 3 葉だけで、『燃える道具について』という題をもつ。テヘランのミッリー図書館の写本(867 番)は 51 葉あるが、ひどく傷み、葉の順番も入れ替わっていた。最初の葉には、のちの人の手で『燃やすものの書』という題が書き足されている。
ラーシェドはテヘランの葉を正しい順に並べ直し、ダマスカスの断片を差し込む場所を決めて、論考の大部分を組み立て直した。レンズを扱う部分は、すべて残っていた。
この器具が出てくる公式
出典
- Roshdi Rashed, A Pioneer in Anaclastics: Ibn Sahl on Burning Mirrors and Lenses, Isis 81 (1990), 464-491(写本は Damascus, al-Ẓāhirīya MS 4871 と Tehran, Millī MS 867)