
しくみと歴史
岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下 1000 m にある、ニュートリノの観測装置である。東京大学宇宙線研究所が運用し、1996 年 4 月に観測を始めた。直径 39.3 m、高さ 41.4 m のステンレスの円筒のタンクに、5 万 t の超純水をためる。タンクは、壁から厚さ 2 m の外水槽と、その内側の 3 万 2000 t の内水槽に分かれる。内水槽の内面には、直径 50 cm の光電子増倍管が約 1 万 1000 本並ぶ。
ニュートリノが水の中の電子や原子核にぶつかると、はじき出された粒子が水の中の光より速く走り、青白いチェレンコフ光を円錐の形に出す。光電子増倍管はこの光の輪をとらえ、粒子が電子かミューオンか、どの向きから来たかを見分ける。直径 50 cm の光電子増倍管は、前の装置カミオカンデのために、浜松テレビ(いまの浜松ホトニクス)が東京大学・高エネルギー物理学研究所と協力して 1981 年に開発したものを、改良した型である。1998 年、この装置で大気ニュートリノの振動の証拠が示された。
この器具が出てくる公式
出典
- 東京大学・東京大学宇宙線研究所: 梶田隆章教授のノーベル博物館への寄贈品について(2015 年)
- J. Hosaka et al. (Super-Kamiokande Collaboration), Solar neutrino measurements in Super-Kamiokande-I, Physical Review D 73 (2006), 112001
- S. Fukuda et al., The Super-Kamiokande detector, Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A 501 (2003), 418-462