生涯
1949 年に生まれた。1980 年代から東京大学の大型計算機センターで助教授、のちに教授を務め、1999 年からは情報基盤センターの教授となった。スーパーコンピュータを使う並列の数値計算を専門とし、東京大学の名誉教授となった。
円周率の計算では、1989 年から 1990 年代の半ばまで、アメリカのチュドノフスキー兄弟と桁数の世界記録を競り合った。使ったのは、ガウスの算術幾何平均にもとづくサラミン・ブレントの方法(ガウス・ルジャンドルの方法とも呼ぶ)と、ボールウェイン兄弟の 4 次の方法である。どちらも 1 回の繰り返しで正しい桁がおよそ 2 倍、4 倍に増える。1996 年には高橋大介と共著で、円周率の速い計算法と、数字の並びの統計を論じた報告を出している。
2002 年 12 月には、日立のスーパーコンピュータで 1 兆 2411 億桁に達した。このときは、高野喜久雄が 1982 年に見つけた式と、1896 年のシュテルマーの式という、2 つのアークタンジェントの式を使った。2020 年に没した。
関わった公式1
出典
- 国立国会図書館典拠データ: 金田, 康正, 1949-2020
- KAKEN 研究者をさがす: 金田 康正
- 高橋大介, 金田康正「円周率 ―高速計算法と統計性― (3)」第37回プログラミング・シンポジウム報告書 (1996)
- D. H. Bailey, J. M. Borwein, P. B. Borwein, S. Plouffe, "The Quest for Pi", Math. Intelligencer 19(1) (1997), 50-57; D. H. Bailey, "Some Background on Kanada's Recent Pi Calculation" (2003)