アルキメデス・パリンプセスト(画像生成 AI で描いたイメージ)
画像生成 AI で描いたイメージ

アルキメデス・パリンプセスト

Archimedes Palimpsest

消されたアルキメデスの著作が、祈祷書の下に残っていた羊皮紙の写本

年代
10世紀(1229年に祈祷書へ)
場所
ボルティモア(ウォルターズ美術館に寄託)

しくみと歴史

10 世紀に羊皮紙に書き写された、アルキメデスの著作の写本である。いま残るギリシア語のアルキメデスの写本の中で、ほかより 500 年ほど古い。13 世紀に司祭イオアンネス・ミュロナスがその文字を削り、葉を 90 度回して、上から祈祷書を書いた。祈祷書の奥付の日付は 1229 年 4 月 14 日である。

1899 年、イスタンブールにあった聖墳墓教会のメトキオン(修道院の出張所)の蔵書を調べたパパドプロス=ケラメウスが、下に別の文があることに気づいた。1906 年の夏、コペンハーゲン大学のハイベアが現地で調べ、『浮体について』のギリシア語の唯一の写しと、失われていた『方法』と『ストマキオン』を見つけた。

写本はその後に修道院から消え、20 世紀の大半をフランスの個人の家で過ごした。1998 年 10 月 29 日の競売で匿名のアメリカの収集家が買い取り、ウォルターズ美術館に預けた。カビで傷み、背は接着剤で固められ、4 ページには 1938 年より後に福音書記者の偽の絵が描き足されていた。多くの波長の光での撮影と X 線蛍光の分析で、アテナイの弁論家ヒュペレイデスの演説なども読み出された。

出典

  1. William Noel, Archimedes and Company, British Academy Review 10 (2007), 46-48
  2. Reviel Netz and William Noel, The Archimedes Codex (Weidenfeld & Nicolson, 2007)

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