DART探査機(打ち上げ前の点検のために運び込まれた DART 探査機・出典: Wikimedia Commons・NASA Kennedy Space Center / USSF 30th Space Wing / Aaron Taubman・Public domain)
実物。2021 年 10 月 4 日、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地の整備施設で撮影(NASA の写真 KSC-20211004-PH-ANT01_0044)。金色の断熱材に包まれた本体と、右に巻いて収めた太陽電池パネル。探査機の部分だけを切り出した
出典: Wikimedia Commons・NASA Kennedy Space Center / USSF 30th Space Wing / Aaron Taubman・Public domain

DART探査機

DART spacecraft

小惑星の衛星に体当たりして、その公転の周期を縮めた探査機

年代
2021年(打ち上げ)
場所
ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(アメリカ、メリーランド州ローレル)

しくみと歴史

NASAの二重小惑星進路変更実験(DART)の探査機で、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(APL)が造り、運用した。本体は約1.2 m×1.3 m×1.3 mの箱で、長さ8.5 mの太陽電池パネルを2枚広げていた。衝突のときの質量は579.4 kgで、そのうち約88%を本体が占めた。

2021年11月24日(協定世界時)に打ち上げられた。積んでいたカメラDRACOは、航法と小惑星の撮影の両方に使われた。衝突の4時間5分前からは自律航法のSMART Navが操縦を引き継ぎ、画像の中から暗くて小さいほうの衛星ディモルフォスを見分けた。衛星を初めて見分けたのは衝突の73分前である。

2022年9月26日23時14分(協定世界時)、ディモルフォスの中心から25 m以内の点に、6.1449 km/sでぶつかった。太陽電池パネルが先に2つの大きな岩に触れ、本体はその間に飛び込んだ。最後に丸ごと地上に届いた画像は衝突の1.818秒前のもので、1画素が5.5 cmにあたる(デイリーらの論文)。

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