
出典: Wikimedia Commons・NASA Kennedy Space Center / USSF 30th Space Wing / Aaron Taubman・Public domain
DART探査機
DART spacecraft
小惑星の衛星に体当たりして、その公転の周期を縮めた探査機
- 年代
- 2021年(打ち上げ)
- 場所
- ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(アメリカ、メリーランド州ローレル)
しくみと歴史
NASAの二重小惑星進路変更実験(DART)の探査機で、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(APL)が造り、運用した。本体は約1.2 m×1.3 m×1.3 mの箱で、長さ8.5 mの太陽電池パネルを2枚広げていた。衝突のときの質量は579.4 kgで、そのうち約88%を本体が占めた。
2021年11月24日(協定世界時)に打ち上げられた。積んでいたカメラDRACOは、航法と小惑星の撮影の両方に使われた。衝突の4時間5分前からは自律航法のSMART Navが操縦を引き継ぎ、画像の中から暗くて小さいほうの衛星ディモルフォスを見分けた。衛星を初めて見分けたのは衝突の73分前である。
2022年9月26日23時14分(協定世界時)、ディモルフォスの中心から25 m以内の点に、6.1449 km/sでぶつかった。太陽電池パネルが先に2つの大きな岩に触れ、本体はその間に飛び込んだ。最後に丸ごと地上に届いた画像は衝突の1.818秒前のもので、1画素が5.5 cmにあたる(デイリーらの論文)。
この器具が出てくる公式
出典
- R. T. Daly et al., Successful kinetic impact into an asteroid for planetary defence, Nature 616 (2023), 443-447(PMC で全文)
- NASA: NASA's DART Mission Hits Asteroid in First-Ever Planetary Defense Test(2022年9月26日)
- Johns Hopkins APL: NASA Confirms DART Mission Impact Changed Asteroid's Motion in Space(2022年10月11日)