
国際キログラム原器
International Prototype of the Kilogram
1889 年から 2019 年まで、その質量が 1 kg と決められていた円柱
- 年代
- 1889年
- 場所
- セーヴル(パリ郊外)
しくみと歴史
国際度量衡局(BIPM)が 1889 年から保管している、白金 90 %・イリジウム 10 % の合金の円柱である。直径と高さはどちらも約 39 mm。1889 年の第 1 回国際度量衡総会が、この原器を今後は質量の単位とみなすと定めた。1901 年の第 3 回総会は、重さと質量の言葉の混乱を終わらせるため、キログラムは質量の単位であり、国際キログラム原器の質量に等しい、と宣言した。
同じころに作られた 40 個ほどの複製は、校正したうえで多くが各国に配られた。日本の原器もその 1 つで、産総研によると、いまも日本の質量の国家標準の一部であり、2022 年に重要文化財に指定された。BIPM の検査では、各国の原器と国際原器の差が少しずつ開いていくことが分かった。
2019 年 5 月 20 日、キログラムの定義はプランク定数にもとづくものに変わった。国際原器の質量は、改定のときに 1 kg、相対標準不確かさ 1.0 × 10⁻⁸ とされ、これからは実験で決める量になった。原器はいまも BIPM にあり、公式の複製は 6 個ある。