生涯
アメリカの物理学者。1973年、モンタナ州立大学から、ケネス・ノートヴェットとの共著で、重力の理論の1つ「ベクトル計量理論」の論文を出した。素粒子と重力の論文を集めたINSPIRE-HEPの記録では、1978年ごろからの論文の所属が、カリフォルニア工科大学が運営するジェット推進研究所(JPL)になっている。
JPLでは、地球と遠くの探査機のあいだで電波をやりとりし、重力波で電波の届き方が揺らぐのをとらえる方法を研究した。1979年の論文では、探査機のドップラー追跡で重力波の背景を探す方法を論じた。1984年には、パイオニア10号を追跡したデータで重力波を探した共同研究の論文に名を連ねている。
1983年、同じJPLでパルサーの電波の届く時刻を測っていたG・S・ダウンズと、パルサーの時刻の解析から等方な重力波の背景の上限を出す論文を書いた。2つのパルサーの時刻のずれの相関を、離れた角度の関数として求めたこの論文の式が、のちにヘリングス・ダウンズ曲線と呼ばれるようになった。1986年には、パルサーの時刻と一般相対性理論についての総説をバッカーと書いた。2002年ごろからはモンタナ州立大学を所属とし、宇宙に置く重力波望遠鏡LISAのデータ解析の論文を出している。
関わった公式1
出典
- R. W. Hellings, G. S. Downs, Upper limits on the isotropic gravitational radiation background from pulsar timing analysis, The Astrophysical Journal 265, L39 (1983)
- R. W. Hellings, K. Nordtvedt, Vector-Metric Theory of Gravity, Physical Review D 7, 3593 (1973)
- R. W. Hellings, Detecting a Gravitational-Radiation Background Using Spacecraft Doppler Tracking, Physical Review Letters 43, 470 (1979)
- J. D. Anderson et al., Pioneer 10 search for gravitational waves, Nature 308, 158 (1984)
- D. C. Backer, R. W. Hellings, Pulsar Timing and General Relativity, Annual Review of Astronomy and Astrophysics 24, 537 (1986)
- INSPIRE-HEP: R. W. Hellings の論文と所属の一覧
- EPTA: EPTA announces evidence for nanohertz gravitational waves(Hellings and Downs, 1983, Jet Propulsion Laboratory)