
生涯
1900年4月3日、イングランドのノーサンプトンで生まれた。MacTutorの伝記によると、父は靴工場の職長だった。スタッフォードのグラマースクールから奨学金を得て、1917年12月にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジへの入学が決まり、第一次世界大戦の終わりに数か月を軍で過ごしたあと、1919年1月に学び始めた。1922年、ゼータ関数についての論文でトリニティのフェローに選ばれる。影響を受けたリトルウッドからは、難しい問題に取り組めば、解けなくても別の問題が解ける、と助言されたという。
1926年にリーズ大学へ移り、1930年にケンブリッジへ戻って大学の講師となり、キングズ・カレッジのフェローになった。ただ1冊の著書『素数の分布』(1932年)を、MacTutorは古典と呼んでいる。1937年には、隣り合う素数の間隔がほどで抑えられることを示した。1940年の2ページの論文で示したゼータ関数の零点の個数の評価は、実部が1/2を少し超えてから3/4までの範囲で、ほかの評価に破られなかった。2024年にガスとメイナードが0.7から3/4のあいだを初めて改め、0.7より左では今もこの式が最良である。1945年に王立協会のフェローに選ばれた。
車もラジオも欲しがらず、学校の賞でもらった自転車に40年乗り続けたと、バーキルの追悼文は伝えている。1967年9月6日、毎夏の山歩きの旅の途中、フランスのシャモニーで亡くなった。
関わった公式1
出典
- MacTutor History of Mathematics: Albert Edward Ingham
- A. E. Ingham, On the estimation of N(σ, T), The Quarterly Journal of Mathematics os-11 (1940), 201-202
- T. S. Trudgian, A. Yang, Toward optimal exponent pairs (arXiv:2306.05599v1), §2.3
- L. Guth, J. Maynard, New large value estimates for Dirichlet polynomials (arXiv:2405.20552)