ブライアン・キッブルの肖像(画像生成 AI で描いたイメージ)
画像生成 AI で描いたイメージ

ブライアン・キッブル

Bryan Kibble

コイルを動かすはかりを考え、質量を電気とプランク定数に結んだ

生没年
1938–2016
地域
イングランド

生涯

1938 年、イングランドのレットコム・レジス(当時はバークシャー、いまはオックスフォードシャー)で、警察の巡査部長の家に、4 人きょうだいの末っ子として生まれた。息子のスティーブン・キッブルがガーディアン紙に書いた追悼文によると、子どものころから自転車や電気の器具、時計まで、何でも直す器用さを見せた。アビンドン校を経てオックスフォード大学ジーザス・カレッジで物理学を学び、1964 年に原子のスペクトルの研究で博士の学位を得た。カナダのウィンザー大学で 2 年間研究したのち、1967 年に国立物理学研究所(NPL)に入り、1998 年まで勤めた。

強い磁場の中での陽子の磁気回転比を測り、弱い磁場での測定と合わせて、電流天秤によるアンペアの実現に問題があることを示した。1975 年、電流の力でおもりを支える測定と、同じコイルを動かして電圧を測る測定を組み合わせるはかりを発表し、1978 年にイアン・ロビンソンらと最初の装置を作った。その結果は 1990 年からの電圧と抵抗の協定値に生かされ、1990 年には真空の中で動く 2 台目を作って、プランク定数を測る道を開いた。退職後も、各国の計量研究所を訪ねて助言を続けた。

2016 年 3 月 17 日、NPL で、はかりを思いついた経緯を語る最後の講演をし、4 月 28 日に 77 歳で没した。同じ年の 6 月、国際度量衡委員会の単位諮問委員会は、このはかりを公式の文書で「キッブルバランス」と呼ぶことにした。

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