生涯
計算機科学者。2003年、ディヌールとの共著論文で、データベースの好きな部分集合について「1の数」を問う質問に答え続けると、答えに足す雑音がよほど大きくないかぎり、攻撃者がデータベースをほぼそのまま組み直せることを示した。計算に制限のない攻撃者が相手なら、雑音は人数に比例する大きさが要る。多項式時間の攻撃者でも、雑音がより小さい桁なら防げない。差分プライバシーの論文は、この研究を出発点に挙げている。
2006年の論文のときはベン=グリオン大学にいて、シンシア・ドワーク、フランク・マクシェリー、アダム・スミスと「Calibrating Noise to Sensitivity in Private Data Analysis」を書いた。ドワークの同じ年の論文の謝辞によると、どれほど細かいヒストグラムでも感度が小さいことに最初に気づいたのは、ニッシムとスミスだった。この論文で4人は2017年のゲーデル賞を受けた。
2018年には、ジョージタウン大学の教授として、法学の研究者らとの共著論文を発表した。米国の教育記録の法律FERPAが求める保護を、攻撃者が生徒の情報を当てるゲームとして書き直し、差分プライバシーの仕組みがその要件を満たすことを示している。定義の式は差分プライバシーで追える。
関わった公式1
出典
- C. Dwork, F. McSherry, K. Nissim, A. Smith, Calibrating Noise to Sensitivity in Private Data Analysis, Journal of Privacy and Confidentiality 7(3) (2016)
- K. Nissim et al., Bridging the Gap between Computer Science and Legal Approaches to Privacy, Harvard Journal of Law & Technology 31(2) (2018)
- EATCS: 2017 Gödel Prize