生涯
フランスの数論の研究者。1988年2月、ブルバキ・セミナーで第694講演「フェルマーの『定理』への新しい道」を受け持った。フェルマーの最終定理がまだ証明されていなかったころで、題の「定理」にはかぎかっこが付いている。
講演の記録は、フライの曲線を手がかりに、フェルマーの最終定理をスピロ予想やセールの予想と結びつける道筋をまとめたものだ。その第3節で、オステルレはのちにabc予想と呼ばれる不等式を述べ、この予想は1985年にマッサーと議論する中で生まれたと書いた。同じ記録で、スピロ予想の強い形を認めると、abc予想の指数をに弱めた不等式が出ることも示している。
1995年6月のブルバキ・セミナーでは、セールの講演に続いて、ワイルズとテイラーによるフェルマーの最終定理の証明を解説する第804講演を受け持った。不等式の形と、εが要る理由はabc予想で手を動かして確かめられる。