生涯
290 年ごろに生まれ、生涯をエジプトのアレクサンドリアで過ごしたとみられる。生涯については、ほとんど何も分かっていない。著作を、息子のヘルモドロスや、パンドロシオン、メゲティオンに献じている。5 世紀のプロクロスは、パッポスがアレクサンドリアで学校を率いたと書いている。
プトレマイオスの『アルマゲスト』に付けた注釈には、320 年 10 月 18 日にアレクサンドリアで見えた日食の観測が出てくる。主著『数学集成』は 8 巻からなり、340 年ごろの作とされる。第 1 巻と第 2 巻の一部は失われた。先人の仕事を集めて説明を補い、自分の工夫を加えた本で、ほかに残らない古い成果の多くが、この本を通して知られる。
第 5 巻は蜂の巣の話で始まり、周の長さが等しい図形の広さを比べる問題に進む。第 7 巻には、のちにパッポスの問題と呼ばれる問題や、回転体の体積についての定理がある。第 8 巻は機械学を扱い、「我に立つ場所を与えよ」というアルキメデスの言葉を引いている。生前の肖像は伝わっていない。
出典
- MacTutor History of Mathematics: Pappus of Alexandria
- Thomas L. Heath, A History of Greek Mathematics, Vol. 2 (Oxford, 1921)
