
ALPHA-g
ALPHA-g antihydrogen gravity apparatus
反水素を縦の磁場の罠に閉じこめ、上下どちらへ逃げるかを数える装置
- 年代
- 2018年(初めて反陽子を受け取る)
- 場所
- CERN(ジュネーブ)
しくみと歴史
CERNの反陽子減速器のホールにある、反水素の重力を調べるための縦長の装置である。ALPHA共同研究が作り、2018年に初めて反陽子を受け取って、2021年に試運転を終えた。ALPHAの説明では、それまでの装置ALPHA-2のおよそ2倍の大きさがある。
中には反水素を閉じこめる罠が縦に3つ並び、2023年の測定ではいちばん下の罠だけを使った。罠は直径4.4 cm、高さ25.6 cmの円柱で、横を八極磁石が、上下を2つのミラーコイル(AとG)が囲む。全体は1 Tの超伝導ソレノイドの中にあり、液体ヘリウムで4 K近くまで冷やす。罠のまわりは、高さ2.3 mの円筒形の飛跡検出器(rTPC)と、長さ2.6 mのシンチレーターの棒64本が取り巻き、反水素が壁で消えた位置を決める。