生涯
1962 年、アメリカのワシントン州シアトルで生まれた。ハーバード大学では哲学と社会科学を選んだが、進化生物学の授業で教科書『細胞の分子生物学』の初版に出会い、細胞生物学へ進路を変えた。1989 年にカリフォルニア大学バークレー校で博士の学位を得た。
1993 年にワシントン大学(シアトル)で研究室を構え、たんぱく質がどう折りたたまれるかを実験で調べた。1990 年代の終わりに構造予測のプログラム Rosetta を作り、1998 年の CASP に初めて参加して好成績を挙げた。そこから、Rosetta を逆向きに使い、望む形からアミノ酸の並びを求めるという発想が生まれた。2003 年に発表した Top7 は 93 個のアミノ酸からなり、自然界のどのたんぱく質とも違う形を、設計どおりにとった。
2008 年には、自然界に無い反応を進める酵素の設計に取り組んだ。CASP14 のあと、AlphaFold2 と似た構成の深層学習を取り入れたプログラム RoseTTAFold を仲間と発表した。2024 年、「計算によるたんぱく質の設計」によってノーベル化学賞の半分を受けた。