生涯
1世紀のエジプトのアレクサンドリアで、数学と機械について多くの本を書いた。生まれや家族のことは何も伝わっていない。年代は長く紀元前150年ごろから紀元250年ごろまで説が割れていたが、1938年にオットー・ノイゲバウアーが、『ディオプトラ』に例として書かれた月食を62年のものと突き止め、1世紀の人とみられるようになった。講義の覚え書きのような書きぶりから、アレクサンドリアのムセイオンで教えていたとみられている。
残る本には、測量の器具と測り方を扱う『ディオプトラ』、空気や水や水蒸気の圧力で動く仕掛けを集めた『プネウマティカ』、重い物を持ち上げる道具を扱う『メカニカ』、面積と体積の測り方をまとめた『メトリカ』などがある。『プネウマティカ』の仕掛けの中には、吹き出す水蒸気で球を回すアイオロスの球もある。
『メトリカ』の第1巻では、3辺の長さから三角形の面積を出す式を証明し、7、8、9の三角形を例に、720の平方根を分数で近づける手順も示した。この本は、1896年にコンスタンティノープルで写本が見つかるまで、ほかの本の中で触れられるだけだった。生前の肖像は伝わっていない。
関わった公式1
出典
- MacTutor History of Mathematics: Heron of Alexandria
- A. G. Drachmann, Hero of Alexandria, Dictionary of Scientific Biography
- T. L. Heath, A History of Greek Mathematics, Vol. II (Oxford, 1921), ch. XVIII
