生涯
1917年、アメリカのコネチカット州ウェストハートフォードに生まれた。1938年にダートマス大学で数学の学士、1940年にハーバード大学で数学の修士を得た。第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空隊で天気の予報にあたったことから気象学へ移り、マサチューセッツ工科大学で1943年に修士、1948年に博士の学位を得て、そのまま同大学に残った。
1950年代の末に机ほどの計算機LGP-30を手に入れ、12個の変数で表した大気の模型を解くうちに、小数第3位に丸めた数を打ち直しただけで約2か月後の天気がまったく別になることに気づいた。1963年の論文「決定論的な非周期流」では、対流を3つの数に縮めた式でこの性質を示し、十分先の予測はできないと論じた。1972年の講演の題から、のちにバタフライ効果という言葉が広まった。
1983年にクラフォード賞、1991年に京都賞の基礎科学部門を受けた。2008年4月16日、マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で、がんのため90歳で没した。
