生涯
アメリカのメリーランド大学の研究所 IBBR に所属する研究者で、たんぱく質の構造予測の方法を公平に比べる試み CASP の創設者であり、議長を務める。1994 年、カリフォルニア大学デイヴィス校のクシシュトフ・フィデリスとともに CASP を始めた。
CASP は 2 年ごとに、構造がまもなく実験で決まるたんぱく質のアミノ酸の並びを参加者に渡し、予測を集める。実験の結果は締め切りまで伏せられ、独立した評価者が予測と照らし合わせる。2020 年 11 月の CASP14 の報道発表で、ムルトはクリスチャン・アンフィンセンの仕事に触れた。50 年ほど前、アミノ酸の並びから形を決められるはずだと示してノーベル賞を受けた仕事で、仲間と CASP を続けてきたのはそのためだという。
ノーベル委員会の一般向けの解説によれば、2020 年 12 月 4 日に CASP14 の会を締めくくるとき、ムルトは「これからどうするのか」と問いかけた。