生涯
1953年、アメリカのイリノイ州ハイランドパークに生まれた。プリンストン大学を卒業し、ハーバード大学でスティーヴン・ワインバーグのもとで1980年に博士号を取った。1983年からカリフォルニア工科大学で教え、量子情報の研究所を率いてきた。
2011年10月にブリュッセルで開かれた第25回ソルベー会議で量子計算と量子もつれについて講演し、その内容をもとにした2012年の論文で「量子超越」(quantum supremacy)の語を使った。役に立つかどうかを問わず、量子系が古典計算機にできない仕事をする段階を指す語である。
同じ論文で、大規模な量子系の制御は「本当に、本当に難しい」のか「ばかげて難しい」のかと問いかけた。2019年の寄稿では、語が白人至上主義を連想させることと、報道の過熱をあおることの2つの批判を認めたうえで、量子超越とXEBの実験を、量子計算が「本当に、本当に難しい」側にあるという確信を強めるものと評した。