生涯
人のつながりや情報の広がりを、データと数理の模型で調べる社会学者・ネットワーク科学者。ペンシルベニア大学の発表によると、オーストラリア国防軍士官学校で物理学の学士を取り、オーストラリア海軍の士官に任官したのち、コーネル大学で理論・応用力学の博士号を得た。
コーネル大学の大学院で教授のスティーヴン・ストロガッツと進めた研究を、1998年に連名でNatureに発表した。輪に並べた点の線をほんの少し遠くへつなぎ替えるだけで、近所のまとまりを保ったまま点どうしの距離が一気に縮むことを示し、こうした網を「スモールワールド」ネットワークと名づけた。同じ論文で、映画俳優の共演の網、米国西部の送電網、線虫の神経の網がこの形だと報告している。論文が出たとき、ワッツはコロンビア大学の博士研究員になっていた。
2000年から2007年までコロンビア大学で社会学の教授を務め、その後はヤフー・リサーチ、2012年からはマイクロソフト・リサーチで研究を続けた。2019年7月にペンシルベニア大学のスティーヴンズ大学教授に着任し、工学部の計算機・情報科学科、アネンバーグ・コミュニケーション学部、ウォートン・スクールを兼ねた。著書に『Six Degrees: The Science of a Connected Age』『Small Worlds』がある。2018年には、ネットワーク科学会の最初のフェローの一人に選ばれた。
公式との関わりはスモールワールドで読める。
関わった公式1
出典
- Penn Almanac「Duncan Watts: Penn Integrates Knowledge University Professor」(2019年1月22日)
- Cornell Chronicle「Kevin Bacon shows the way to a much smaller world」(1998年6月4日)
- D. J. Watts, S. H. Strogatz, Collective dynamics of 'small-world' networks, Nature 393 (1998), 440-442