輪は海を渡った
2013年6月、直径15 m、重さ約15 tの電磁石の輪が、はしけに載って大西洋へ出た。輪の中を回るミューオンが、標準理論の予想より少し速く首を振っているように見えたからである。12年後、首振りの速さは測り直してもほとんど変わらなかったのに、食い違いのほうが消えた。
動いたのは、理論の値だった。
輪は1990年代にニューヨーク州ロングアイランドのブルックヘブン国立研究所で作られ、2001年までE821実験に使われた。中の超伝導コイルは、3 mmより大きくねじれると壊れてしまう。それでも新しく作るより運ぶほうが10分の1の費用で済むと見積もられ、行き先はシカゴ郊外のフェルミ国立加速器研究所(フェルミ研)に決まった。

重量物の運送会社エマート・インターナショナルは、赤い枠で支え、白い覆いをかけた輪を建物から引き出した。輪は夜の道路を港まで運ばれ、4〜5階建てほどの高さのクレーンで、長さ約46 mのはしけに載せられた。

航路は東海岸を下ってフロリダ半島を回り、川をさかのぼってイリノイ州へ向かう、およそ5,100 kmの旅である。はしけは嵐をやり過ごすためにバージニア州ノーフォークで5晩待ち、熱帯暴風雨チャンタルもかろうじてかわした。流れの強いミシシッピ川の下流を避けて内陸の水路を回り、7月20日にイリノイ州レモントに着いた。
最後はトラックが郊外の道を3晩かけて進み、輪は7月26日の早朝にフェルミ研の敷地に入った。その日の午後、研究所の中を移る輪を、職員や家族、近所の人たちが出迎えている。

1984年からこの実験に関わってきたリー・ロバーツは、『シンメトリー』誌の記事で「新しい、わくわくするものを本当に見つけたのかどうかを、何年も確かめようとしてきた」と語った。
2から0.1%はみ出した磁石
では、首振りの速さが、なぜ標準理論を試す物差しになるのだろうか。
電子やミューオンは、自転する小さな磁石のように振る舞う。磁石の強さとスピンの比を決める数がg因子で、1928年のディラック方程式は、電子のgがちょうど2になることを、何も足さずに導いた。

ところが1947年、コロンビア大学のポリカプ・クッシュとヘンリー・フォーリーは、原子のg値を精密に比べ、電子のgが2より少し大きいと突き止めた。クッシュはノーベル賞の講演で、余分な磁石の強さは「ボーア磁子の0.119パーセントにきわめて近い」と述べている。
理論の答えは、すぐに出た。
ハーバード大学のジュリアン・シュウィンガーは1948年2月の短い論文で、量子電磁力学の補正を最初の次数まで計算し、を導いた。は微細構造定数で、はおよそ0.00116になる。高エネルギー加速器研究機構(KEK)の解説によれば、電子のまわりの真空は空っぽではなく、光子がごく短い時間だけ生まれては消える。その量子効果の分だけ、磁石が強くなる。クッシュは1955年に、シュウィンガーは1965年に、ノーベル物理学賞を受けた。

gが2からずれる分の半分、を異常磁気モーメントと呼ぶ。最初の項は電子でもミューオンでも同じで、違いはその先の補正に出る。ミューオンは電子の約207倍重く、重い未知の粒子の影響は質量の2乗に比例して効く。フェルミ研の論文によると、新しい物理への感度は電子のおよそ4万倍になる。
ミューオンのaを測る実験は、1961年にCERNで始まった。E821の最終報告によると、精度は4300 ppmから、1970年代半ばの3回目の実験で10 ppmまで上がっている。この3回目の実験が、電場が首振りに影響しない「魔法の運動量」3.1 GeV/cを初めて使った。ブルックヘブンのE821は1997年から2001年まで測り、2006年の最終報告で0.54 ppmの値を出した。当時の標準理論の計算は、この値より2.2〜2.7標準偏差だけ小さかった。
フェルミ研のE989は、2017年5月31日に動き始めた。2021年4月7日に発表された最初の結果はブルックヘブンの値とよく合い、2つを合わせた値と標準理論の差は4.2σに広がった。同じ日、ブダペストなどの研究グループは、スーパーコンピューターで強い力を計算する格子QCDの結果を『ネイチャー』に発表した。その理論の値は、実験にずっと近かった。
スピンと運動量の追いかけっこ
リングの中では、ミューオンの運動量の向きもスピンの向きも、磁場のまわりを回る。2つの回る速さの差を測れば、aが直接分かる。正の電荷、質量のミューオンが、一様な磁場に垂直な面を速さで回るとし、をローレンツ因子とする。
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磁気モーメントはスピンに比例し、その係数にgが入る。ディラック方程式ではである。
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運動量の向きは、ローレンツ力を向心力とする円運動で回る。相対論では運動量がになる。
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ミューオンとともに動く座標系では、磁場はに強まって見え、スピンはミューオン自身の時計での速さで回る(ラーモアの歳差運動)。実験室では時間の進みが倍に延びて見える。
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円を回るミューオンの座標系そのものも、相対論の効果で逆向きに回る(トーマスの歳差運動)。
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2つを足すと、実験室で見たスピンの回る速さになる。
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スピンの速さから運動量の速さを引くと、を含む項が消えてだけが残る。なら差は0で、スピンはいつまでも進む向きを向いたままになる。
を大きくすると粒子はゆっくり回り、1周で開く角度は大きくなるが、右の線の傾きはだけで決まる。ビームの中でミューオンの速さが少しずつ違っても、差の速さはとだけで決まる。
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実際のリングでは、ミューオンが上下に散らないように電場もかける。進む向きに垂直な電場があると、差の速さにとの項が加わる。E821の最終報告の式から、ベクトルの向きと全体の符号を省いて大きさだけを書いた。その係数は、がある値のときに0になる。
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正のミューオンが陽電子と2つのニュートリノに崩壊するとき、エネルギーの高い陽電子はスピンの向きに出やすい。スピンが進む向きを向くたびに、検出器に届く高いエネルギーの陽電子が増える。は実験室で見た寿命である。
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磁場は、水の中の陽子が歳差運動する周波数で測る。周波数どうしの比をとれば、もも別に知らなくてよい(計算は次の章)。
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標準理論の値は、電磁気力だけの寄与(QED)と弱い力の寄与(EW)に、ハドロンが仮想的に現れる2つの寄与を足したものである。ハドロンの寄与は、ハドロン真空偏極(HVP)とハドロン光・光散乱(HLbL)に分ける。
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実験と理論の差を、2つの不確かさを2乗して足した平方根で割る。この数が、何σずれているかを表す。
が2を超える差は、測定のゆらぎだけでは20回に1回ほどしか起きない。素粒子物理学では5σを超えたときに発見と呼ぶのが習わしで、2021年のフェルミ研の発表も、4.2σを5σに「少し届かない」と書いている。
測る前の数と、測った後の数
土台になる磁場の中のローレンツ力と円運動は、高校の物理の「電気と磁気」と「様々な運動」で習う。ここでは、証明の章の手順7と手順9を、フェルミ研の2025年の論文の数で追う。
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電場の項の係数を0とおく
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について解く
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運動量に入れる
電場の項の係数が0になるのは、曲線1/(γ²−1)が直線aμと交わるγ = 29.3のときで、運動量は3.094 GeV/cになる。 -
実験室で見た寿命を出す
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2つの周波数を並べる
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比をとってを消す
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ボーア磁子で書き直す
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について解く
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測った比と2つの定数を入れる
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掛け算をする
手順9の比は、論文がビームの動きなどの補正をすべて入れた値である。もとの周波数は kHzと MHzで、陽子の周波数は、球形の水の試料に入れた陽子が25 °Cで示す値に換算してある。不確かさを付けると、記事の顔の式になる。
4.2σから0.6σへ
食い違いがどう消えたかを、手順11の式で計算してみる。単位をにとると、2021年4月の実験の平均は、2020年の理論の値はだった。差は251で、合わせた不確かさはだから、になる。
2025年には、実験の世界平均が、理論の値がになった。差は38、合わせた不確かさは白書の計算で63となり、0.6σにすぎない。
実験の値は10ほどしか動いていない。理論の値は223も上がった。
理論を動かしたのは、ハドロン真空偏極の項である。光子が一瞬だけクォークと反クォークの組に変わる効果で、強い力が絡むため、紙と鉛筆の計算では求まらない。2020年の白書は、電子と陽電子をぶつけてハドロンができる割合の測定から、この項をと見積もった。2025年の白書は、格子QCDの計算の平均に切り替えている。この差201が、理論の値の上がり幅223の大半を占める。
測定から求めた値が外されたのにも、理由がある。2023年、ロシアのCMD-3実験が、電子と陽電子から2つのπ中間子ができる割合を測り直すと、白書の言う「それまでの評価よりかなり大きい」値が出た。測定どうしの食い違いが大きすぎて意味のある平均がとれないとして、白書は測定にもとづく値を予測に入れなかった。
新しい物理の余地が無くなったわけではない。差の38に、合わせた不確かさ63の2倍を足すと164になる。標準理論に無い粒子がaに足す分がほどまでなら、今の精度では見分けられない計算である。理論の不確かさ62は実験の14.5の4倍を超え、白書は実験の精度127 ppbに追いつくことを次の目標に掲げた。その鍵に挙げたのは、この食い違いを解くことだ。
動いたのは理論の点
4つの実験の値は互いに重なり、2020年の理論の白丸だけが帯から大きく離れている。
ハドロン真空偏極の項は、全体の約1万7千分の1にすぎない。それでも、不確かさ62のほとんどにあたる61は、この項から来る。
周回ごとに開く矢印
「1周ずつ」では、ミューオンが1周するたびに検出器の前で止まり、スピン(太い矢印)が運動量の向きより約12°先へ進む。点線は、それまでの周回で同じ場所を通ったときのスピンの向きである。「早送り」にすると、検出器に届くエネルギーの高い陽電子の数がグラフにたまり、周期約4.4 µsで波打ちながら減っていく。を0にすると波打ちが消え、2倍にすると周期は半分になる。波の振れ幅0.4は、E821の最終報告にある、1.8 GeVより高い陽電子の値に合わせた。
陽子も首を振る
- 物理学 標準理論に無い粒子や力の候補をふるい分けるときに、その粒子がaに足す分が、実験と理論の差に収まるかどうかを確かめる。重い未知の粒子の効果はミューオンの質量の2乗に比例するので、電子よりミューオンのほうが感度が高い。
- 化学 核磁気共鳴(NMR)で分子の構造を調べるときに、陽子の歳差運動の周波数のわずかなずれを、まわりの電子が磁場を弱める化学シフトとして読み取る。ずれはppmの単位で表す。リングの磁場も、水の中で電子に遮蔽された陽子の周波数で表す。
- 医学 体の断面をMRIで写すときに、水の陽子が歳差運動する周波数を使い、場所ごとに磁場を少しずつ変えて信号の出どころを決める。周波数は1 Tあたり約42.58 MHzで、1.5 Tの装置なら約64 MHzになる。
加速器と計算機で詰める次の桁
- 2024〜2026年 高エネルギー加速器研究機構など東海村のJ-PARCで、正のミューオンをいったんほぼ止め、加速し直す技術を開発している。2024年には光速の約4%まで、2026年6月には0.3 MeVまで加速した。計画中のミューオンg−2/EDM実験は、運動量300 MeV/cのミューオンを3 Tの磁場の中で直径66 cmの軌道に蓄え、電場をかけない。手順7のの項が初めから無いので、魔法の運動量に頼らずにを使える。出典はKEKほか「世界初、素粒子ミュオンの冷却・加速に成功」(2024年5月17日)、東京大学大学院理学系研究科「ミュオン加速、実証から実装へ」(2026年8月31日)、arXiv:1901.03047。
- 2020〜2025年 格子QCDの研究グループ2020年2月、BMWのグループ(ブダペスト、マルセイユ、ヴッパータール)が、ハドロン真空偏極の項を格子QCDで不確かさ0.8%まで計算した。時空を細かい格子に区切り、クォークとグルーオンの場の積分を計算機で直接求める方法である。その後10本を超える論文が出そろい、Muon g−2 Theory Initiativeは2025年の白書で、格子QCDの平均を手順10ののうち最低次の項に採った。出典はarXiv:2002.12347とarXiv:2505.21476。
- 2023年 ロシアのCMD-3共同研究ノボシビルスクの加速器VEPP-2000で、電子と陽電子から2つのπ中間子ができる断面積を0.32〜1.2 GeVで測った。ρ中間子の付近では、系統誤差を0.7%まで抑えた。測定からを求めるときの最大の入力だが、ほかの測定と食い違う原因は、まだ分かっていない。出典はarXiv:2302.08834。
- **2023年 ガブリエルスらのグループ(ノースウェスタン大学)**電子の磁気モーメントを、精度0.13 pptで測った。電子のもから始まる式で計算できるので、標準理論の計算と合わせると、微細構造定数をと決められる。出典はarXiv:2209.13084。
磁場の中の円運動の出題
陽子の円、リングの半径、残りの0.39%
例題 1基本磁場の中を回る陽子
陽子(質量 kg、電気量 C)が、1.45 Tの一様な磁場に垂直に、速さ m/sで入った。(1)円運動の半径を求めよ。(2)1周にかかる時間を求めよ。
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(1)ローレンツ力が向心力になる。
(2)周の長さを速さで割る。
周期は速さによらない。証明の章の手順2ので、とした場合にあたる。
例題 2入試リングの半径を決める
運動量の大きさが、電気量がの粒子が一様な磁場に垂直に入ると、半径の円を描く。を相対論の運動量にすれば、速い粒子でもこの式が成り立つ。 kg·m/s、 Cとする。(1)フェルミ研では GeV/c、 Tである。半径を求めよ。(2)J-PARCで計画中の実験は GeV/c、 Tである。半径を求め、(1)と比べよ。
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(1)
リングの設計の半径7.112 mと合う。
(2)
直径は約67 cmで、(1)の約21分の1になる。運動量が約10分の1、磁場が約2倍になった分だけ小さい。
例題 3大学寿命のうちに何周するか
のミューオンが、1周149 nsでリングを回る。静止したミューオンの寿命は µsである。(1)実験室で見た寿命のあいだに、およそ何周するか。(2) kHzのとき、スピンと運動量の向きの差が1回転する時間と、そのあいだの周数を求めよ。(3)(2)の周数がに近くなる理由を示せ。
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(1)
(2)
(3)周数はで、手順2と手順6から
魔法の運動量ではなので、になる。
例題 4大学シュウィンガー項の大きさ
(1)として、を有効数字4桁で求めよ。(2)フェルミ研の最終値との差は、の何%か。(3)2025年の白書では、QEDの残りの項が、ハドロン真空偏極の項がである。(2)の差のうち、それぞれ何%か。
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(1)
(2)差はで、
(3)
食い違いを左右したハドロン真空偏極は、残りの2%に満たない。
例題 5大学発見の5σまでの距離
単位をとする。(1)2023年の実験の世界平均と、2020年の理論の値について、手順11のを求めよ。(2)2025年の実験の世界平均と理論の値の不確かさがこのままのとき、差がいくつ以上なら5σになるか。(3)理論の不確かさが実験と同じ14.5まで下がり、2つの値が変わらないとき、差は何σになるか。
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(1)
数の上では5σを超える。ただし比べる相手は2020年の理論の値で、2025年には改められた。
(2)
今の差38のおよそ8倍が要る。
(3)
同じ差でも、理論の不確かさが縮むだけでσの数は3倍になる。
参考文献
- P. A. M. Dirac, "The Quantum Theory of the Electron", Proc. R. Soc. Lond. A 117 (1928), 610-624; P. Kusch, H. M. Foley, Phys. Rev. 72 (1947), 1256-1257; 74 (1948), 250-263; J. Schwinger, "On Quantum-Electrodynamics and the Magnetic Moment of the Electron", Phys. Rev. 73 (1948), 416-417; P. Kusch, "The magnetic moment of the electron", Nobel Lecture(1955年12月12日).
- G. W. Bennett et al. (Muon g-2 Collaboration), "Final Report of the Muon E821 Anomalous Magnetic Moment Measurement at BNL", Phys. Rev. D 73 (2006), 072003(arXiv:hep-ex/0602035).
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- T. Aoyama et al., "The anomalous magnetic moment of the muon in the Standard Model", Phys. Rep. 887 (2020), 1-166(arXiv:2006.04822); R. Aliberti et al., "The anomalous magnetic moment of the muon in the Standard Model: an update", Phys. Rep. 1143 (2025), 1-158(arXiv:2505.21476).
- Sz. Borsanyi et al., "Leading hadronic contribution to the muon magnetic moment from lattice QCD", Nature 593 (2021), 51-55(arXiv:2002.12347); F. V. Ignatov et al. (CMD-3), Phys. Rev. D 109 (2024), 112002(arXiv:2302.08834); X. Fan, T. G. Myers, B. A. D. Sukra, G. Gabrielse, "Measurement of the Electron Magnetic Moment", Phys. Rev. Lett. 130 (2023), 071801(arXiv:2209.13084).
- M. Abe et al., "A new approach for measuring the muon anomalous magnetic moment and electric dipole moment", PTEP 2019, 053C02(arXiv:1901.03047); KEKほか「世界初、素粒子ミュオンの冷却・加速に成功」(2024年5月17日); 東京大学大学院理学系研究科「ミュオン加速、実証から実装へ」(2026年8月31日).
- Brookhaven National Laboratory Newsroom, "Massive Particle Storage Ring Begins 3,200-Mile Trek"(2013年6月19日), "Giant Electromagnet Arrives at Fermilab"(2013年7月29日・初出は『シンメトリー』誌の7月26日の記事), "The Big Move: A Last Look at the Muon g-2 Ring's Departure from Brookhaven"(2013年8月8日), "First Results from Fermilab's Muon g-2 Experiment Strengthen Evidence of New Physics"(2021年4月7日), "Muon g-2 Announces Most Precise Measurement of the Magnetic Anomaly of the Muon"(2025年6月3日).