2つの10は半径だった
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小学校学習指導要領の解説 算数編は、6年生が半径10 cmの円の面積を求める式として、この1行を載せている。円を中心から等分して並べ替えると、平行四辺形に近い形ができる。等分を細かくするほど、底辺は円周の半分に、高さは半径に近づいていく。答えは314 cm²だ。
解説はここで、式を読み返すよう求める。2つの10は、どちらも元の円の半径だった。そう気づけば、1行は言葉で書いた公式に変わる。
中学1年では、同じ公式をと書く。小学校と中学校の公式は、こうして言葉から文字へ移っていく。ただし、全部が文字になるわけではない。5年生の振り子は式を持たない規則のままで、中学3年の浮力も大きさを計算しない。
では、どの公式を何年生で、どんな言葉で習うのか。筆者は、小学校と中学校の学習指導要領と、算数、数学、理科の解説4冊を開き、この事典に記事がある10の公式を学年順に拾った。今の指導要領は2017年3月31日に告示され、小学校は2020年度、中学校は2021年度から全面実施されている。拾った本文のどこにも、公式を見つけた人の名前は無かった。
5年生の振り子に式は出てこない
5年生が理科「振り子の運動」で身に付けることを、指導要領は1文で言う。
「振り子が1往復する時間は、おもりの重さなどによっては変わらないが、振り子の長さによって変わること。」
何で変わり、何で変わらないか。教室で確かめるのはそこまでで、長さを4倍にしたら時間が何倍になるかは書かれていない。解説の理科編は、おもりの重さ、振り子の長さ、振れ幅を1つずつ変え、ほかの条件をそろえて調べるよう求める。長さは、糸をつるした位置からおもりの重心まで。おもりを下へつなげて増やすと長さまで変わってしまうことがある、という注意も付いている。
なぜ式にしないのか。記号の順番にも理由がありそうだ。周期の式に入るπを文字で書くのは中学1年、√を習うのは中学3年である。それでいて、円周率そのものは同じ5年生が算数で習い、内容の取扱いは「円周率は3.14を用いるものとする」と決めている。
5年生が習う規則は、ガリレオ・ガリレイが1638年に『新科学対話』で書いた2つのことと重なる。同じ長さの振り子は、振れ幅によらず同じ時間で往復する。往復の時間は、長さの平方根に比例する。1つめは5年生が振れ幅を変えて確かめる中身にあたり、2つめは「長さによって変わる」を数で言い切った形だ。
ただ、1つめは厳密には成り立たない。振れ幅が大きいと往復の時間が延びることをはっきり示したのは、振り子時計を作ったクリスティアーン・ホイヘンスだった。1673年の『振り子時計』に示した関係は、書き直すとになる。振れ幅が大きいほど、実際の周期はこの式から離れていき、30°で1.7%、60°で7.3%長い(振り子の周期)。解説は「振れ幅が極端に大きくならないように適切な振れ幅で実験を行う」よう書く。理由は添えられていないが、結果として、式の成り立つ範囲に実験を収める注意にもなっている。
式を持つと、振り子は道具に変わる。高校の物理では、単振り子を単振動の例として扱う。長さと周期を測れば、から重力加速度が求まる。5年生が確かめた「おもりの重さなどによっては変わらない」も、建物の免震に生きている。球面すべり支承という免震装置は、半径の球面のすべり板で建物を支え、地震のときは建物が振り子のようにゆっくり揺れる。周期に建物の質量は入らないので、荷物を積んでも周期は変わらない。
振れ幅を60°まで引いてみる
おもりを引いて放すと、読み出しに式の周期と測った周期、そのずれが出る。10°ほどならずれは0.2%にとどまり、60°まで引くと7%を超える。長さを0.25 mから1 mへ4倍にすると、周期は約1.0秒から約2.0秒になる。つまみの中に、おもりの重さは無い。
6年生は掛け算を言葉で書く
6年生では、言葉で書いた掛け算の等式が、理科にも算数にも出てくる。
理科の「てこの規則性」で指導要領が求めるのは、「力を加える位置や力の大きさを変えると、てこを傾ける働きが変わり、てこがつり合うときにはそれらの間に規則性があること」である。本文は規則性と言うだけだ。中身を関係式で示すのは解説のほうで、てこが釣り合うときに「左側の(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)=右側の(力点にかかるおもりの重さ)×(支点から力点までの距離)」が成り立つことを捉えさせる、とある。算数で習う反比例と関連を図ることも考えられる、と続く。
てこの釣り合いを定義と仮定から証明したのは、紀元前3世紀のアルキメデスである。『平面の釣り合いについて』第1巻の命題6は、解説と同じ反比例の言葉で「通約できる2つの重さは、重さに反比例する距離で釣り合う」と述べ、命題7で通約できない重さにも広げている(てこの原理の起源の章)。
算数の「円の面積」で、本文は「円の面積の計算による求め方について理解すること」を挙げ、「公式として導くこと」まで求める。冒頭の言葉の公式が、その行き着く先だ。解説によれば、公式は半径を1辺とする正方形を3.14倍した広さを表し、そのことを図と関連付けて理解させる。円周率には、ここでも3.14を使う。
その3.14は5年生で習う。円に内接する正六角形なら周は半径の6倍、外接する正方形なら直径の4倍になる。だから円周は、直径の3倍より長く4倍より短い。そう見当を付けてから、いくつかの円を測り、割合が一定だと確かめる。内と外から多角形ではさんで、円周率に迫るわけだ。
アルキメデスも、内接と外接の正96角形で円をはさんだ。『円の計測』で命題3が示した範囲は、3.1408から3.1429のあいだ。どちらの端も、小数第2位までに丸めれば3.14になる。同じ本の命題1によれば、円の面積は、直角をはさむ2辺が半径と円周に等しい直角三角形と同じ広さになる。、つまり冒頭の「円周の半分×半径」と同じ形である(円の面積と円周率)。
6年生で習う2つの公式は、この先も長く使われる。てこの比は、高校の物理で、力のモーメントがつり合う条件になる。支点から1.2 mの所を押し、6 cmの所の物を持ち上げるバールなら、力は20倍。そのぶん、手は持ち上げる高さの20倍を動く。円の面積の式に当てはめると、内径10 cmの管で断面は約78.5 cm²、5 cmなら約19.6 cm²になる。直径が半分になれば、同じ速さで流せる水は4分の1に減る。
中学1年でπが文字になる
中学1年の数学は、小学校で学んだ円を振り返る。解説の数学編によると、円の周の長さと面積を円周率πで、と表す。πの記号は、1706年にイギリスのウィリアム・ジョーンズが使ったのが最初で、のちにオイラーが使って広まった。
6年生の公式は、なぜ言葉のままだったのか。算数の解説に、手がかりになる一文がある。比例の式を、またはの形で示したあとに、「定数としての文字aは中学校で学習する」と断っているのだ。πは、決まった数を1文字で書いたもの。6年生もaやxを使った式を習うが、文字を決まった数として扱うのは中学校から、と解説は線を引いている。
同じ中学1年の「空間図形」で、本文は「扇形の弧の長さと面積、基本的な柱体や錐体、球の表面積と体積を求めること」を挙げる。球について、解説の書き方ははっきりしている。「球の体積は、それがぴったりと入る円柱の体積のである。」ただ、式から導くのではない。柱体との関係を予想させ、模型や実験で量って確かめる。
このは、アルキメデスが墓に刻ませたかった比だ。『球と円柱について』第1巻で、アルキメデスは球の表面積と体積を求め、球にぴったり外接する円柱は体積も表面積も球の倍だと書いた。プルタルコスによれば、アルキメデスは円柱に球が収まった形を墓に置くよう頼んでいる。死から137年後の紀元前75年、シチリアに赴いたキケロが、藪の中からその墓を見つけた。
しかも、アルキメデスが最初にこの比をつかんだのは、てこを使う想像の実験だった。球と円錐を薄い板に切って片側に吊るし、反対側で円柱の板と釣り合わせたのである(球の体積)。6年生で習うてこと、中学1年で習う球は、アルキメデスの仕事では1本の筋でつながっていた。
中学1年の最初の項目「正の数と負の数」では、本文が「正の数と負の数の四則計算をすること」を挙げる。負の数どうしの積が正になる規則を書いた古い記録に、インドのブラーマグプタが628年にまとめた天文書がある。同じ本には、中学3年で習う解の公式とほぼ同じ規則も入っている(負の数どうしのかけ算)。
球の式は、高校の数学IIIで導き直す。半円を回してできる回転体と見て、定積分で体積を出す。地球を平均半径6371 kmの球として体積を出し、質量で割ると、平均の密度は約5.5 g/cm³。地表にある岩石の2.7〜3 g/cm³よりずっと大きいので、地球の奥には重いものが集まっているはずだ。
ばねの比例に名前は付かない
理科の中学1年は「力の働き」で、ばねを扱う。内容の取扱いは「ばねに加える力の大きさとばねの伸びとの関係も扱うこと」と加え、力の単位にはニュートンを使う。1 Nは、質量が約100 gの物体に働く重力の大きさとして紹介される。
解説の理科編によると、ばねにおもりをつるして伸びを測り、力の大きさとばねの伸びが比例することを見いださせる。測定値にはかならず誤差が含まれる。それを踏まえて規則を見いだし、グラフにまとめる。同じ年の数学では比例を習う。ところが、理科の解説はばねの比例を式にしていない。
フックの名前も出てこない。この比例に名を残すロバート・フックは、1676年、太陽を観測する道具の本の巻末に、発明の一覧を付けた。ばねの理論を挙げた項目には説明が無く、ceiiinosssttuuという文字が1行並ぶだけだった。答えは2年後、1678年に出した講義録で明かした。「Ut tensio, sic vis(伸びのとおりに、力も)」である(フックの法則)。
ばねの比例が式になるのは、高校の物理基礎である。弾性力として扱えば、ばね定数200 N/mのばねに1 kgのおもりを下げたとき、9.8 Nで4.9 cm伸びると計算できる。スマホの加速度センサーでも、細いばねで支えた小さなおもりのずれから加速度が分かる。
√を習う中学3年の数学
中学3年の数学は、正の数の平方根から始まる。用語と記号に「根号」が入り、同じ学年に三平方の定理と解の公式が並ぶ。どちらも、答えに√が現れる公式である。
三平方の定理で本文が知識として挙げるのは、「三平方の定理の意味を理解し、それが証明できることを知ること」だ。つまり、証明を書けるところまでは求めていない。解説の数学編は、証明の中には生徒に技巧的と受け取られるものもあるとして、「三平方の定理を証明できることを知る程度とし」と書く。逆の定理も、証明には深入りしない。
解説は、導入で「歴史的な背景や逸話」を紹介するよう勧める。挙がるのは、古代エジプトにいた縄張り師の話と、ピタゴラスが定理としてまとめたとされる話だ。ただ、この事典の三平方の定理は、縄張り師が3:4:5に張った縄で直角を出した話を、裏付ける直接の記録が見つかっていない話として扱う。ピタゴラス本人が書いたものも、1行も残っていない。一般の直角三角形について証明を書き残したいちばん古い記録は、紀元前300年ごろにエウクレイデスが書いた『原論』第1巻の命題47だ。
解の公式でも、本文は「解の公式を知り、それを用いて二次方程式を解くこと」と書く。ここでも「知り」である。解説によると、教室ではまずのようにの係数が偶数になる方程式を、平方の形に変形して解く。係数が奇数の方程式は、解の公式と関連付けて扱うことが考えられるという。そのうえで、係数が数字で書かれた方程式を解く手順と見比べながら「解の公式が導かれる過程を知ること」を重視する。解説は解の公式を、式変形を繰り返す手間を省いて能率的に解を求めるためのもの、と位置づけている。
係数を半分にする解き方は、古い記録にもそのまま残る。820年ごろバグダードでフワーリズミーが本に載せたでは、係数10を半分にした5を1辺とする正方形を角に足し、答え3を出す。それより2600年ほど前に書かれた粘土板BM 13901も、係数を半分にし、2乗し、足し、平方根をとって引く。係数まで文字で書き、1つの式ですべての場合を表せるようになったのは、16世紀末のヴィエトからである(二次方程式の解の公式)。数字の係数から文字の係数へ。粘土板からヴィエトまで3000年を超える道のりを、中学3年では二次方程式という1つの項目でたどる。
√の入った2つの公式は、その先で毎日のように使われる。三平方の定理を3次元に広げると、GNSSの受信機が衛星までの距離を連立させて位置を出す式になり、時計のずれも未知数に入るので衛星は4機以上要る。高さ1.5 mの手から秒速20 mで真上にボールを投げたなら、を解の公式で解いて、約4.16秒後に地面に着くと分かる。
水圧の差から入る浮力
中学3年の理科から拾った2つの項目では、どちらも式を使わずに、実験から規則を見いだす。1つめの浮力は、「運動とエネルギー」の項目に入っている。
本文は「水圧についての実験を行い、その結果を水の重さと関連付けて理解すること。また、水中にある物体には浮力が働くことを知ること。」と書き、内容の取扱いで、水圧と浮力との「定性的な関係」に触れるよう求める。解説の理科編が挙げる実験は2つで、ゴム膜を張った円筒を水に沈めて深いほど膜がへこむのを見るものと、ばねばかりにつるした物体を水に沈めて目盛りが小さくなるのを見るものである。浮力は、直方体や円柱で上面と下面にかかる水圧が違うことから捉えさせる。
実は、前の学習指導要領では、水圧は中学1年の内容だった。今回の改訂で、圧力は1年の「身近な物理現象」から、2年で学ぶ「気象とその変化」と、3年で学ぶ「運動とエネルギー」へ移った、と解説は書いている。
「押しのけた水の重さ」という言い方は、この項目に出てこない。アルキメデスは『浮体について』第1巻の命題5と7で、浮く物と沈む物それぞれについて、押しのけた液体の重さで浮力を言い表した。浮力が生まれる理由を圧力で説明したのは、1586年のシモン・ステヴィンである(アルキメデスの原理)。中学3年では、アルキメデスが出した結論より先に、ステヴィンがたどった圧力の道から入ることになる。
高校の物理基礎では、圧力と浮力を式で扱う。上面と下面にかかる水圧の差を面積で足し合わせると、浮力は押しのけた液体の重さに等しい。氷の密度は約917 kg/m³、海水は約1025 kg/m³だから、氷山はおよそ9割が海面より下に隠れている。
コインで確かめる3対1
2つめは「生命の連続性」の項目に入る分離の法則だ。本文は「交配実験の結果などに基づいて、親の形質が子に伝わるときの規則性を見いだして理解すること」を挙げ、内容の取扱いで「分離の法則を扱うこと」と求める。
解説によると、教室ではメンデルが交配実験で得た結果を分析し、対になっている遺伝子が分かれて別々の生殖細胞に入るから規則性が生じる、と取り上げる。続けて、コインやカードを使う交配のモデル実験で、試行回数と結果の関係に気付かせる。
メンデルは1865年2月と3月、ブリュンの自然研究協会の例会で、8年かけてエンドウを交配した実験を報告した。種子の形では丸が5474粒、しわが1850粒で、比は2.96対1。論文は翌1866年に協会の紀要に載ったが、1900年に3人の研究者が同じ規則に行き着くまで、ほとんど反応が無かった。
コインを使う実験は、メンデルが出した数をめぐる論争と同じ問いを含んでいる。たとえば2枚のコインを100回投げて潜性の組み合わせを数えても、25回ちょうどにはなかなかならない。筆者が二項分布で計算すると、17回から34回のあいだに96%ほどが収まる。1936年、統計学者ロナルド・フィッシャーは、メンデルの数がこのばらつきに比べて期待に近すぎると指摘した。この「良すぎる」問題は、いまも決着していない(メンデルの分離の法則)。
高校の生物では、2組の遺伝子が別々に伝わる場合と、同じ染色体に乗って連鎖する場合へ進む。医療の遺伝カウンセリングでも、分離の法則は確率を出すときの出発点だ。両親がともになら、子がになる確率は。発症していない子が因子を持つ確率は、ではなくになる。
着目する量が、のちの文字になる
学年順に並べ直すと、10の公式のうち8つは、3つの教わり方に分かれる。
- 規則を言葉で述べ、実験で確かめる。5年生で振り子、中学1年でばね、中学3年で浮力と分離の法則
- 掛け算の等式を言葉で書く。6年生でてこと円の面積
- 文字の式で書く。中学1年で円周と面積、中学3年で三平方の定理と解の公式
残る2つは、そのあいだにある。中学1年の球では、円柱のという比を言葉で書き、模型や実験で確かめる。負の数の掛け算は、符号と絶対値に着目して計算方法を考える。
理科の5つのうち、言葉の関係式まで書かれるのは6年生のてこだけで、ほかは中学を出るまで式にならない。それでも、式に入る量を選ぶ練習は先に始まっている。小学校の指導要領の理科は、項目の頭に「着目して」という言葉を置く。振り子は「1往復する時間に着目して、おもりの重さや振り子の長さなどの条件を制御しながら」調べ、てこは「力を加える位置や力の大きさに着目して」調べる。のと、のとが、その言葉にあたる。振り子のおもりの重さは、確かめたうえで式から外れる量だ。
人の名前が出てこないのも、同じ書き方から来ているのかもしれない。項目は、だれが見つけたかではなく、何を調べるかで呼ばれる。フックの法則は「ばねに加える力の大きさとばねの伸びとの関係」に、アルキメデスの原理は「水中の物体に働く力」になる。筆者が解説4冊を検索した範囲では、「ユークリッド空間」という用語を除くと、10の公式に関わる人で名前が出てくるのは2人だけだった。三平方の定理を導入する例に挙がるピタゴラスと、分離の法則で交配実験の結果を読むメンデルである。
言葉の公式を文字に直す
手元にある教科書でも、同じ読み方を試せる。言葉で書かれた公式を見つけたら、言葉を1つずつ文字に置き換え、今度は文字が何の量かを言葉に戻してみる。たとえばなら、は面積、は半径、πは決まった数を1文字にしたものだ。
振り子なら、5年生で習う規則より1歩先まで確かめられる。糸をつるした点からおもりの重心までを25 cmと1 mにして、10往復にかかる時間を測ると、25 cmは約10秒、1 mは約20秒になるはずだ。長さを4倍にして時間が2倍なら、「長さによって変わる」に隠れていた√が、ストップウォッチの上に現れる。ただし振れ幅は、解説のとおり大きくしすぎない。
学年と項目を確かめたいときは、文部科学省が公開している学習指導要領と解説のPDFで、各学年の「内容」と「内容の取扱い」を読むとよい。ページは参考文献に書いた。記号の読み方を続けて読むなら、√と±は中学3年で習う平方根から、f(x)は中学1年で習う関数からつながっている。
314という答えは、10を2回、3.14を1回掛けて出した。2回掛けた10がに、3.14がπに置き換わるまで、教室では1年かかる。
参考文献
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)』(2017年3月31日告示)。算数は第5学年B⑴と内容の取扱い⑶(84・87ページ)、第6学年A⑵・B⑶と内容の取扱い⑶(88〜89・91ページ)、理科は第5学年A⑵(102〜103ページ)と第6学年A⑶(106〜107ページ)。文部科学省「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」のPDFで確認
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)』(2017年3月31日告示)。数学は第1学年A⑴・B⑵(66〜67ページ)と第3学年A⑴・A⑶・B⑶(73〜74ページ)、理科は第1分野⑴・⑸と内容の取扱い(79・82・85〜86ページ)、第2分野⑸と内容の取扱い(92・94〜95ページ)、移行措置の告示(172ページ)
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編』(2017年7月)。円周率(252ページ)、円の面積(297〜298ページ)、比例と定数としての文字(301ページ)
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』(2017年7月)。振り子の運動(65〜66ページ)、てこの規則性(80〜81ページ)
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編』(2017年7月)。扇形の弧の長さと面積、立体図形の表面積と体積(81〜82ページ)、円の周の長さと面積の式(87ページ)、二次方程式と解の公式(141〜142ページ)、三平方の定理(149〜151ページ)
- 文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』(2017年7月・2021年8月一部改訂)。改訂の経緯(2ページ)、移行した主な内容(13ページ)、力の働き(33ページ)、水中の物体に働く力(52〜53ページ)、遺伝の規則性と遺伝子(101〜102ページ)
- 文部科学省「学習指導要領改訂に関するスケジュール」(小学校は2020年度、中学校は2021年度から全面実施)
- 歴史の記述と応用の数値は、本文でリンクした各公式の記事(逸話・神話・起源・応用・広がる学問・いまの研究と事業の章)と、その参考文献による。3.14の丸めと二項分布の範囲は筆者の計算